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初期観測データ
Updated : 2008.10.24
Observation date :

ガンマ線分光計(GRS)は高純度Ge半導体検出器を使って月面表層の元素(K,Th,U,O,Mg,Al,Si,Ca,Ti,Fe)分布を観測するセンサーで、空間分解能は約135kmです。左側の図はかぐやGRSによって観測されたガンマ線エネルギースペクトルを示していて、米国のルナプロスペクター搭載のGRSによって観測されたものと比較しています。グラフの横軸はガンマ線のエネルギー、縦軸は計数率を示していて、ピークが元素の存在を示しています。この二つのスペクトルの比較から分かるように、かぐやGRSは細かくエネルギーを分解することができるため、そのスペクトルはするどく突き出たピークを示しており、かぐやの方が詳細に元素を調べていることが分かります。かぐやのデータは定常観測の始まった2007年12月から2008年2月までのもので、ルナプロスペクターのデータは、1998年12月から1999年7月までのものです。

右側の図は、かぐやGRSによって観測されたデータを、月の表側(地球を向いている方)と裏側に分けて作ったエネルギースペクトルを示しています。Thと表示しているのが月面表層のトリウム由来のガンマ線ピークです。トリウム由来のガンマ線のピークが表側で大きくなっていることから、表側には裏側よりもThが多く含まれていることがわかります。それに対して、Thピークの両脇にある二つのピークは衛星構体のアルミ素材から放出されているバックグラウンドガンマ線によるもので、表・裏の変化がありません。

今後、さらなる観測およびデータ解析を続けていくことで、各元素の存在量を求めることができます。かぐやGRSの観測データによって月面表層の主要元素および微量元素の存在量が求められることで、月の起源や進化の解明が進むことが期待されています。

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