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月の高地の地殻形成に関する新たな知見 1
Updated : 2009.09.10
Observation date :

月周回衛星「かぐや(SELENE)」搭載のマルチバンドイメージャの成果が9月10 日(英国時間)発行の英科学誌「ネイチャー」に掲載されました。

The global distribution of pure anorthosite on the Moon
(Ohtake et al., Nature 461, 236-240, 10 September 2009)

マルチバンドイメージャの観測機器チームは、69個のクレータの中央丘や壁面などをマルチバンドイメージャを用いて調べた結果、従来の推定よりも大変純粋な、ほぼ100%斜長石からなる斜長岩(※1)が月の高地の地殻に広く分布していることを、世界で初めて明らかにしました。

月の高地の地殻は、月にあったとされるマグマオーシャン(※2)から斜長石が結晶化し、マグマオーシャンとの密度差により、浮揚して月の最も初期に形成されたと考えられています。従来、月の高地の地殻は斜長石90%とそれ以外の鉱物10%からなると推定されていて、斜長石だけでなく輝石及びかんらん石も結晶化すると考えられていました。しかし、今回得られた知見により、ほぼ1種類の斜長石だけから地殻物質を形成するために、斜長石だけを効率的・選択的に集める月の高地の地殻生成メカニズムを構築しなければならないことがわかりました。

上図から、マグマオーシャンから形成された初期の地殻が露出していると考えられる高地領域(図中で高地と表示)の約4