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月起源のイオンの観測結果について
Updated : 2010.06.10
Observation date :

  月の周りにナトリウム・カリウムなどの希薄な大気のある事は、地球からの望遠鏡観測で知られていました。この月の希薄大気は太陽風プラズマや太陽光が月面に衝突することで月の表面物質が放出されてできると考えられて来ましたが、太陽風プラズマと太陽光のどちらが主要な原因であるかについてはよくわかっていませんでした。

  月は殆どの時間を太陽風の中で過ごしますが、丁度地球から見て月が満月に見える頃、毎月数日間だけ地球の磁気圏の中に入ります(参考図)。太陽風は太陽から流れ出すプラズマ流で、月が太陽風の中にあるときにはこのプラズマ流が月の表面に衝突します。ところが、月が地球磁気圏の中に入ると、これらの強いプラズマ流が月の表面に衝突することはなくなります。今回、MAP-PACE(プラズマ観測装置)は太陽風プラズマ流が衝突しない地球磁気圏の中で、月から飛んで来るナトリウム、カリウムなどの月の表面物質を源とするイオンを観測することに世界で初めて成功しました(上図)。

  このことは太陽風プラズマではなく太陽光の月面衝突こそが、希薄な月大気を作る主要な原因であることを示しています。月大気の成因の理解につながる初めての観測結果が得られました。

  以上の結果は、Geophysical Research Lettersにて誌上発表しました。(Tanaka et al., GRL, published on 25 November. 2009)

  当該のデータ処理は、PACE機器チームが実施しました。

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