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初期データ(1/2)-「かぐや」で得られた重力異常図(月の裏側 アポロ盆地)-
Updated : 2008.04.16
Observation date :
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宇宙航空研究開発機構 (JAXA) の月周回衛星「かぐや (SELENE)」とリレー衛星「おきな」に搭載された中継器 (RSAT) を用いて、RSAT/VRAD観測機器チームが実施した4ウェイドップラ観測データを解析して得られた月の表側と裏側の重力異常図において新しい知見が得られました。

月の裏側の重力異常はこれまでほとんど分かっておりませんでした。たとえば、アポロ盆地は、右図のようなモデルが作られていました。図の色は重力場の強さを示し、青、緑、黄、赤の順で強くなります。赤色は正の重力異常を表し、地形の高まりや、地下に重たい物質がかくされていることを示します。反対に青色は負の重力異常を表し、地形の凹みや、地下に軽い物質が埋もれていることを示しています。

左右の図を比較すると、これまでぼんやりとしか見えていなかった重力異常が明瞭に捉えられるようになったことが分かります。すなわち、アポロ盆地は、「かぐや」の観測によって左図のような「負(青色)の重力異常」が発見され、中心から外側に向かって黄色、青、薄い赤色、という同心円 (ドーナッツ型) の構造をしていることが明らかになりました。

※重力異常 (gravity anomaly): 月の重力は一様ではなく、地形や地下に存在する物質の密度に応じて、地域毎にごくわずかな重力の強弱があります。それぞれの地域での重力値から月全体の平均を引いた差を重力異常と呼びます。
※LP165P: NASAのコノプリフ博士らによって2001年に発表された月の重力場の地図。Lunar OrbiterやApolloから最新のLunar Prospectorに至る米国の探査機が取得したデータを総合的に解析した結果。

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