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月の裏側の重力場 3
Updated : 2009.02.13
Observation date :

第三の知見・・・三つのタイプ(前頁)の盆地は、月の内部構造や進化に強く関連していることが推測できました。第一と第二のタイプは、地殻とマントルが冷たく、固い状態でおきた衝突盆地です。第一のタイプは、盆地形成後現在まで地形が凍結されたままでしたが、第二のタイプは中央部が落ち込み、地殻の亀裂を伝わって溶岩が噴出したと推定されます。一方、マスコン盆地は、衝突が起きた後も地殻とマントルが暖かく、柔らかい状態で形成されたと考えられます。マスコン盆地形成後には激しい溶岩噴出がおきました。三つのタイプの盆地には形成年代に大きな時間差はありません。しかし、月面上での分布に偏りがあります。第一のタイプと第二のタイプは裏側に、マスコン盆地は表側に分布します。従って、盆地が形成された40-35億年前頃の月内部は表側が高温で、裏側が低温だったことが分かります。このことは月の表側と裏側の二分性が表面だけではなく、内部にまで及んでいることを意味します。また、表側と裏側の温度の違いは月の進化に大きな影響を与えたはずです。

当該のデータ処理は、RSAT/VRAD 観測機器チームが実施しました。

※RSAT/VRAD観測機器チーム: 九州大学 (RSAT主研究者)、天文台 (VRAD: VLBI衛星電波源主研究者)、宇宙航空研究開発機構などの研究者が参加

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