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月全球の地殻の厚さ分布
Updated : 2010.02.24
Observation date :

RSAT/VRADによる新たな月重力場モデルと、LALTによる月地形モデルから、月全球の地殻厚分布が明らかになりました。

地殻とマントルでは構成する鉱物が異なるため、密度に大きな差があります。このため、地殻とマントルの境界面であるモホ面の形状は、月の重力場に影響を与えます。重力場には、表面地形や海玄武岩も大きな影響を与えますが、地形モデルを用いたり玄武岩層の厚さを仮定して影響を見積もることが可能です。地形や海玄武岩の影響を差し引いても残る重力場の場所による強弱の主たる原因は、一般にモホ面の凹凸にあると考えられており、地殻とマントルの密度差とある地点での地殻厚を仮定すると、重力場の強弱からモホ面の形状を得ることが可能です。
これまで、数々の研究者が月の地殻厚分布を重力場モデル・地形モデルを用いて推定してきましたが、重力場モデルの精度が悪く、月裏側の地殻厚分布については、表側より厚いという大局的な特徴以外はよくわかっていませんでした。今回、かぐやによって更新された重力場モデルと地形モデルを用いることで、初めて月の裏側を含む月全球の詳細な地殻厚分布が得られました。

以上の結果は、Geophysical Research Lettersにて誌上発表しました。 (Ishihara et al., GRL, vol36, L19202, published on 24 Nov. 2009)

当該のデータ処理は、RSAT/VRAD観測機器チームLALT観測機器チームが実施しました。

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