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「かぐや」地形カメラによる短冊状動画
Updated : 2012.03.29
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  「かぐや」地形カメラのデータにより、上の図の星部分に相当する短冊状の動画を作成しました。動画の解説は以下の通りです。動画ファイル(MPEGフォーマット)は解説のタイトルにリンク付けされていますので、多少、サイズは大きいですが、お手元に動画を保存しご覧下さい。なお、上の図中の星印をクリックすると、解像度を落としたフラッシュ版を別ウィンドウで見ることが出来ます。

No. 1 雨の海東部(その1)
  この動画は、「かぐや」の地形カメラの画像を飛行経路にそって南から北にながめたものです。東経1゜の経線にそってN21゜からN37゜まで幅の60km、長さ460kmをカバーしています。全体図はこちら(jpegにリンク)をご覧下さい。
  見どころは、アペニン山脈の麓のさまざまな谷、新鮮なクレーターであるアリスティルス(直径55km)です。アリスティルスの中央丘、階段状に落ち込んだ内壁、放出物は二次クレーターは見ごたえがあります。

No. 2 雨の海東部(その2)
  この動画は、「かぐや」の地形カメラの画像を飛行経路にそって南から北にながめたものです。東経4゜の経線にそってN21゜からN37゜までの幅60km、長さ460kmをカバーしており、No.1の動画のすぐ東側になります。全体図はこちら(jpegにリンク)をご覧下さい。
  見どころの1つは、アペニン山脈の麓のハドリー谷です。ハドリー谷は全長80kmの蛇行谷で、1971年7月にアポロ15号がすぐ近くに着陸して、探査した場所として有名です。もう1つの見どころは、新しいクレーター、アリスティルス(直径55km、画面左外側)の光条や二次クレーターで、画面一杯に広がっているようすがわかります。

No. 3 豊かの海北部
  この動画は、「かぐや」の地形カメラの画像を飛行経路にそって南から北にながめたものです。東経47゜の経線にそってN3゜からN20゜までの幅70km、長さ510kmをカバーしています。全体図はこちら(jpegにリンク)をご覧下さい。
  見どころは、直径57kmのクレーター、タウンティウスです。このクレーターの内部には同心円状の割れ目が多数見られます。プロクルス(直径27km)は、数億年前の衝突でできた非常に新しいクレーターで、明るいために西側の内壁がまっ白に写っています。

No. 4 ペタビウスからラングレヌスへ
  この動画は、「かぐや」の地形カメラの画像を飛行経路にそって南から北にながめたものです。豊かの海東縁の東経41゜の経線にそってS31゜からN3゜までの幅100km、長さ740kmをカバーしています。全体図はこちら(jpegにリンク)をご覧下さい。
  ペタビウスは直径188kmの古い大きなクレーターで、内部に複雑な谷があります。ラングレヌスは直径132kmのペタビウスよりはやや小さなクレーターで、クレーター壁がはっきりしていることから、ペタビウスよりも新しいクレーターであることがわかります。

No. 5 オリンタレベイズン
  この動画は、「かぐや」の地形カメラの画像を飛行経路にそって南から北にながめたものです。地球から見た月の東縁の西経93゜の経線にそってS42゜からS11゜までの幅70km、長さ950kmをカバーしています。全体図はこちら(jpegにリンク)をご覧下さい。
  オリエンタレベイズンは38億年前の衝突によってできた直径930kmの巨大クレーター(ベイズン)で、この動画は中央部(S20゜)を縦断しています。コルディエラ山脈やロック山脈は、クレーターの縁に相当します。東の海はあとからの溶岩噴出によって、マウンダーはあとからの衝突によってできたクレーターです。

No. 6 嵐の大洋北部 アリスタルコス
  この動画は、「かぐや」の地形カメラの画像を飛行経路にそって南から北にながめたものです。嵐の大洋西部の西経47゜の経線にそってN20゜からN47゜までの幅70km、長さ810kmをカバーしています。全体図はこちら(jpegにリンク)をご覧下さい。
  最初に見えてくるアリスタルコス(直径40km)は数億年前の衝突によってできた新しいクレーターで、月面上で最も明るい場所です。その北側にはアリスタルコスからの二次クレーターとともに、さまざまな凹地や谷があります。N40゜付近にあるメーラン谷は全長90kmの蛇行谷です。

No. 7 クレーターの王者、コペルニクス
  この動画は、「かぐや」の地形カメラの画像を飛行経路にそって南から北にながめたものです。雨の海南部の西経20゜の経線にそって0゜からN22゜までの幅100km、長さ660kmをカバーしています。全体図はこちら(jpegにリンク)をご覧下さい。
  コペルニクス(直径93km)は約10億年前の衝突でできた新しいクレーターです。この動画からはコペルニクスに近づくにしたがって放出物(二次クレーター、光条、地表をはって移動した堆積物)がしだいに変化していくようすが読み取れます。

No. 8-1 ラザフォードからティコ周辺まで
  この動画は、「かぐや」の地形カメラの画像を飛行経路にそって南から北にながめたものです。西経12゜の経線にそってS66゜からS36゜までの幅100km、長さ740kmをカバーしています。全体図はこちら(jpegにリンク)をご覧下さい。
  ラザフォード(直径51km)は数億年前の、ティコ(直径86km)は1億年前の衝突によってできたきわめて新しいクレーターで、衝突によってできた地形がよく保存されています。いずれのクレーターも、すぐ外側や内壁の階段状地形の間にある平坦な地形はインパクトメルト(衝突によって融けた岩石が固まったもの)がたまった平坦面で、溶岩のように流れ出したインパクトメルトも見られます。

No. 8-2 ティコ周辺から雲の海まで
  この動画は、「かぐや」の地形カメラの画像を飛行経路にそって南から北にながめたものです。西経12゜の経線にそってS48゜からS25゜までの幅100km、長さ690kmをカバーし、No. 8-1の南側になります。全体図はこちら(jpegにリンク)をご覧下さい。
  雨や風がないので月には侵食はないように思われがちですが、小さな隕石の衝突によってもともとの地形は次第に失われていきます。ティコ(直径86km)やその周辺にある放出物が新鮮に見えるのは、他のクレーターは衝突から数十億年も経過しているのに対して、ティコが1億年前の衝突によってできた新しいクレーターだからです。

No.9 雨の海中央からアルプス山脈まで
  この動画は、「かぐや」の地形カメラの画像を飛行経路にそって南から北にながめたものです。西経8゜の経線にそってN31゜からN54゜までの幅40km、長さ690kmをカバーしています。全体図はこちら(jpegにリンク)をご覧下さい。
  雨の海は38.5億年前の衝突でできた直径1160kmの巨大衝突クレーターの内部を、その後の火山活動によって溶岩が埋めて平原となったものです。ピコ山やアルプス山脈は、その巨大衝突クレーターの縁に相当します。望遠鏡で見るとのっぺりとした海も「かぐや」の地形カメラの画像では多数のクレーターにおおわれていることがわかります。

No. 10 中央クレーター列
  この動画は、「かぐや」の地形カメラの画像を飛行経路にそって南から北にながめたものです。西経2゜の経線にそってS25゜からS1゜までの幅70km、長さ690kmをカバーしています。全体図はこちら(jpegにリンク)をご覧下さい。
  この動画では南から北にアルザッケル(直径96km)、アルフォンスス(直径110km)、プトレメウス(直径164km)の大クレーターが並んでいるのが見られます。それぞれの内部は特徴があります。アルフォンススの内部の暗斑は、火山噴火によって暗色の噴出物がまき散らされた跡です。

(説明文:白尾元理)

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