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月の海の縦孔動画
Updated : 2012.03.29
Observation date :

  SELENE地形カメラデータにより、月面下の溶岩チューブの上につながると思われる縦孔が、嵐の大洋の中、マリウスヒルとよばれる過去に活発な火山活動があったと思われる場所に発見されました。
(画像ギャラリ マリウス丘付近の画像と立体動画 Updated : 2009.10.27参照)。
  その後、地形カメラデータの全調査により、直径・深さともに数10mクラスの巨大なものは、全部で合計3つ(マリウスヒル以外に、静の海、賢者の海に)、発見されました。月の縦孔・溶岩チューブは、様々な科学的重要課題と密接に関係しており多くの研究者が着目しています。また、チューブ内は隕石や放射線などから守られることなどから、将来の月基地として期待されています。今回、これらの縦孔付近の動画を新たに3本作成しました。

1)マリウスヒルの縦孔
  今回の動画では、縦孔の北側から、マリウスヒルの縦孔にアプローチするように作りました。将来この縦孔を探査するとき、こうした月表面地形を探査機上で自動認識しつつ、探査機の位置や移動速度を探査機内で瞬時に求めていって着陸を目指す、という「画像照合航法」という方法が採られるかもしれません。

2)静かの海
  静の海の縦孔は直径・深さともに100mに及ぶ、三つ見つかった月の縦孔の中で最大のものです。動画では、北緯34度付近のタウルス山塊上空からこの縦孔(北緯8度)に迫ります。

3)賢者の海
  賢者の海は、地球から見て真裏の経度あたりにあります。この地域は、Swirlと呼ばれる不思議な渦巻き模様がある地域です。このような渦巻き模様は他にもあります。たとえば、ライナーガンマなどがそうです。(地形カメラのとらえた月の名勝地3 その他の地形編Updated : 2009.11.05参照)。
  賢者の海の縦孔は、他の二つの縦孔と違って、少々いびつな格好をしています。最初に空いた縦孔が、地下に存在する溶岩チューブに沿って徐々に拡大したのかもしれません。動画では、渦巻き模様が見えるこの地域(約250kmx250km)を全体に見渡したあと、南西に向かい、その後反転し、東側にある縦孔に迫ります。

解説文:春山 純一(JAXA/ISAS)

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