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アントニアーディクレータ動画
Updated : 2012.03.29
Observation date :

  アントニアーディクレータは、南緯70度付近にある直径140km程度のクレータです。
月の表面のある地域の年代を決めるのには、その地域のクレータの多い少ないで推定する、いわゆる「クレータ年代学」がよく用いられますが、アントニアーディクレータは裏のしかも緯度の高いところに位置し、SELENE以前には、質の良いデータが取られていませんでした。そのため、クレータ底を埋めている溶岩の噴出年代はよく分かっていませんでした。SELENE搭載地形カメラにより、アントニアーディクレータについて、高い質の高解像度画像が取得され、底の溶岩噴出年代が求められたところ、30億年よりも若いということが分かりました。長い火成活動を示す溶岩噴出域は、月の裏側で他にもみつかり、月の裏側全体で、それまで考えられていたよりずっと長い間まで火成活動があった、という重要な情報が得られました。(モスクワの海(1/3)Updated : 2009.01.26参照)
  なお、SELENE高度計は、このアントニアーディクレータの内部にあるクレータの中に月の最低点を見いだしました。ただし、地形カメラのデータでは残念ながら、陰になってしまっています。
  動画では、アントニアーディクレータの中央の山(中央丘)に向けてまっすぐ降りていきます。クレータの底を埋める溶岩の上には、小クレータが全体に少ないという印象です。古いクレータは、形成後、若い時代に噴出した溶岩が覆われ消えてしまったのでしょう。動画では、その後、アントニアーディクレータの底にある比較的大きなクレータに近づいていきます。その底には、月面最低点が存在します。

解説文:春山 純一(JAXA)

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